ひたちない連絡所だより 2012年1月からの連絡所だよりです。 2011年のたよりはこちらへ 引き出しのトローチ、かじられる! 八王子の診療所でもらったトローチが、かじられています。 この歯形、ヤマネなのでしょうか? 2012.8.21 |
<正体不明生物その後> 前号で、正体不明生物についてお知らせしたところ、岩手県立博物館のFさんから、「おそらくヤマネではないでしょうか」とのメールをいただきました。びっくりです。小さなネズミかと思っていたのですが、ヤマネとは……。たしかにヤマネは「山鼠」と書くのですが。そして、鷹巣のFさんからも、「ヤマネかムササビでしょう」との指摘。サイズからして、大きなムササビではなく小さなヤマネの可能性が高いのです。すると、家の中で冬眠していたのでしょうか。 小学校の国語の教科書にも、ヤマネの話があって、私も授業をしたことが何度かあります。かわいい動物で、私も見たいと思っていました。 ヤマネは天然記念物で、ネズミ取りなどで捕獲したら大変とのこと。あわてて、仕掛けていたネズミ取りを撤去しました。そして、引き出し(私のHPに画像を紹介しています)も、すでに木屑は捨ててしまいましたが、元に戻しました。 でも、引き出しの木屑を捨てたためか、ネズミ取りにびっくりしたのか、それからというもの、「カサカサ、カリカリ」という音がしなくなってしまいました。こうなると、逆に心配。もう殺虫剤も撒かないから、戻ってきてほしい、などと勝手なことを考えています。 それにしても、不思議な縁。ひたちない連絡所の住所は、「北秋田市阿仁幸屋渡字山根」。そう、「やまね」なのです。「山根のヤマネ」、また、引き出しで作業、しないかな。 と、切望した成果が翌日、現れました。20日深夜、10日ぶりに「カサカサ、カリカリ」の音で目が覚めたのです。うれしかったのですが、やはり夜中に起こされるのは困ります。 朝、引き出しを一つ一つ開けてみて、びっくり。以前医者でもらった、のど用のトローチが、かじられています。半円形の歯形は、紙をかじられた時と同じ。甘いのがお好き、なのでしょうか。ネズミ取りにソーセージではなくトローチを仕掛けたら、掛かるかも。……しませんけれど。 畑の夏 ニンジンが収穫できました 2012.8.12 庭の畑も、収穫の盛りを過ぎようとしています。 今年は、ジャガイモとニンジンを新たに植えました。両方ともまあまあの収穫がありました。南部いもという山イモの仲間も植えていますが、これは秋の収穫でしょう。 すでに収穫が終わっているのは、春のリーフレタス、ほうれんそう、二十日大根、それにさやえんどうです。キュウリとインゲンはそろそろ終わりに近づきました。 株分けした葉ネギは元気に育っていて、少しずつ収穫していますが、まだたくさんあります。トマト、ピーマンは収穫期。 ナスはうまく育たず、貧弱なままですが、ぽつぽつと収穫しています。一方、肥料のやりすぎだと言われた枝豆は、葉ばかり大きくなって、豆ができないのではと思いましたが、やっとでき始めました。でも、8月中に食べられるのかな? 正体不明生物が暗躍!? 正体不明の生物が引き出しの中にため込んだ木屑や落ち葉 2012.8.10 ひたちない連絡所の、私が寝ている部屋の作り付けの戸棚の引き出しで、正体不明の生物が暗躍しています。 去年の夏にも出たのです。夜中に気がつくと、「カリカリカリ」という、何かがかじる音。かじられるのは引き出しの中の紙で、ぐちゃぐちゃに食いちぎられて引き出しにたまっているのです。かじり痕は直径5ミリほどの半円なので、カミキリムシかと思いました。入れていた紙を取り出し、また夜中に音がしたときに殺虫剤を戸棚の中に噴射しました。 いつのまにか音沙汰がなく、秋が来て冬が過ぎ、春、そして夏。7月下旬からまた「カリカリカリ」が始まりました。今年は戸棚にしまっていた40年前の手帳が削られました。やむなく、手帳を戸棚から外に避難させました。 そのうちに、天井裏から「トトトト」と足音が聞こえます。これは虫ではなく、小型哺乳類。戸棚の生物とは違うかもしれません。 そして8月10日朝、久しぶりに一つの引き出しを開けてびっくり。何と、どこから運んできたのか、丸ごとの枯葉や、鉋(かんな)で削った屑のような大きさの木くずが詰まっていたのです。 今回は、紙が無事なので、ネズミの可能性も出てきました。落ち葉や木くずがまるでふわふわのベッドのようになっていたので、寝床を作ったのでしょうか。 ネズミと言っても、都会の大型ラットではなく、こちらのネズミは小さなハタネズミなどですので、戸棚の奥の隙間は通過できそうなサイズです。でも、フンは見当たらないのですが。 そこで、ネズミ獲りによる捕獲を試みました。10日にホームセンターで買ってきて、エサはウインナーソーセージにしてみました。でも、夜中の物音は気が付かず、朝になってもエサは無傷。エサが悪かったのか、相手があきらめたのか? 真夏の夜の摩訶不思議な出来事です。 どなたか、この生物に心当たりのある方、お知らせください。 垂天池(たてぢ)探検隊、生還す! 悠久の時を刻む垂天池の湖面。 2012.6.9 6月9日、仙北市上桧木内の山奥にある神秘の沼、「垂天池」に向けて出発した、松橋隆さんを隊長とする9人の探検隊は、大きな成果を上げて無事帰還。参加者の多くが初めて行ったのですが、ブナの森に包まれた神秘の沼に、みんな大感激しました。 しかし、感激だけしていては探検になりません。今回の目的は、沼に棲むという2メートルの巨大なコイの姿をとらえるためのカメラを設置することです。もちろん、国有林なので森林管理署に届けを出しての設置です。 この日は、私を含む数人が、体長1メートル近い大きなコイ(だと思います)を視認しました。 4時間以上に及んだ行程を無事終了、探検隊は上桧木内のなか志ま旅館で成功の祝宴を張りました。あとはカメラが巨ゴイの姿をとらえてくれるのを祈るのみです。 カメラの回収は7月の予定。今から楽しみです。 駐車スペースから垂天池までは2、7km。担いでいるのはカメラを取り付ける支柱。スコップ、草刈り機などを分担して運び上げます。 スギ林の中で見つけた、カモシカの糞。クマの糞は見つかりませんでした。 湖畔にはベンチもありますが、訪れる人はほとんどいません。面積3、5ヘクタール、最大水深20m、湖畔の小道を1周するのに15分ほどかかります。 湖面を囲むブナの林。 巨ゴイの遊弋を発見! 中央。全長80cmほどの個体でした。 つぶ沼探検隊
8日(月)、3人でひたちない連絡所を出発、打当のクマ牧場(事故があったところとは違います)から、ジムニー「はつかり号」で悪路を登り、8時20分、つぶ沼の畔に到着しました。まるで白神の十二湖のような静けさと澄んだ水、沼を取り巻くスギと広葉樹の混交林の濃淡……。隠れた観光地としての魅力十分です。沼の周囲には数年前に作られたらしい遊歩道があり、一部崩れかかっているものの、ちゃんと沼を一周できました。 神秘の湖面。 打当の「つぶ沼」です。 2012.5.28 名前の由来の大きなタニシ(地方名「つぶ」)は発見できませんでしたが、小さめのタニシの殻を見つけました。また、アブラハヤを釣獲、さらにヌマエビを手網で多数捕獲。ヌマエビは夕食のかき揚げになりました。
つぶ沼へ行くには、標識が何もないので、私たちはマタギの鈴木英雄さんに教えていただきました。遊歩道があるのに標識が何もない、というのはいかにも秋田らしいのですが、そのおかげで、小さな「秘境」として売り出せそうです。
標高およそ470mのこの沼は、2万5千分の一地形図を見ると、十二段峠に連なる南西側の山稜の斜面が崩壊し、つぶ沼と、数個の小さい沼、湿地を作り出したと思われます。これは十二湖のできかたと同じ。湿地にはミズバショウもまださいていて、これはハイキングコースとしてもよいのでは。ただし、クマ(牧場のクマではなく、野生のクマ)への注意が必要ですが。
つぶ沼の帰り道、タラノメやコシアブラを収穫して、てんぷらにして食べました。実りの多い探検でした。
つぶ沼のすぐそばにはミズバショウが群生する湿地も。もう盛りを過ぎていました。 <次回は垂天池(たてぢ)探検隊>
峠を越えた仙北市側にも、同じ由来とみられる沼があります。その名は、垂天池。6月には、今回よりも大がかりな探検隊を編成して、出かける予定です。垂天池は面積がつぶ沼の2倍くらい。標高はおよそ740m。南西にそびえる立様(たつさま)という991mの山の北東斜面が崩壊したことによって生じたと思われます。
つぶ沼のタニシに対して、こちらはコイ。巨大なコイが棲むというこの沼に、ライブカメラを設置する計画が持ち上がっています。関係機関との調整のうえ、できれば6月中に探検とカメラ設置を実施したいと思います。探検の日程がきまったらお知らせします。
除雪隊が来てくれました きれいに雪かきされた比立内連絡所です。 2012.1.20 これが除雪隊到着前の連絡所です。「かまくら」を通り過ぎて、逗子、横須賀、三浦三崎まで行っていました。 2012.1.17 落ち残った1階部分の屋根の雪をどけます。雪の山は屋根に届くほどでした。Sさんが雪を投げています。 2012.1.18 Sさんが投げた雪をUさんが運びます。 Oさんが雪の壁を崩しています。 素敵な朝。気温は−15℃でした。 2012.1.20 |
雪かきの日々です 1月5日 2012.1.5 2011年は1月2日から雪かきの続く日々です。 東京からもどった2日は、はつかり号の駐車スペースに60cmの積雪。この雪を流雪溝に落とすことから2012年が始まりました。 3日は比立内駅の通路とホームの雪かきを何度もしました。ホームの雪をスノーダンプに乗せ、ホームを降りて下り線の外側の雪捨て場(私が決めただけですが)に捨てます。線路に落とすとラッセル車や気動車のプラウの効きが悪くなるから。雪はどんどん積もってくるので、列車が到着する3、40分前から始めます。 4日は、自宅の雪かきに「除雪援助隊」が来てくれました。米内沢のNさんと相模原のKさん、ありがとうございました。 2012.1.5 まだまだまだまだ雪は続きます。去年の雪かきで痛めた右肩はだいたい治ったのですが、ひじはまだ不調。「テニス肘」用のサポーターをつけて作業しています。 「雪かき体験」、いつでもできますので、一度来てみませんか? |